設置後の支援活動(日防災による「運用指導」)

日防災と契約している事業所(施設)に対し、「運用指導」として、次のような防犯対策等についての支援活動を実施しています。

1 110番非常通報装置設置事業所(施設)を訪問しての「運用指導」

各事業所(施設)には、当協会の都道府県支部長が訪問します。支部長は、事業所(施設)の実際の状況を確認しながら、以下のような防犯対策上のポイントを指導・助言します。

  • 110番非常通報装置の適切な管理運用について指導・助言します。
  • 金融機関をはじめ各種事業所(施設)に関する犯罪情勢等を提供します。
  • 店舗・施設等の防犯体制及び防犯設備等について指導・助言します。
  • 110番非常通報装置の誤報防止等について指導・助言します。

令和元年からの5年間における金融機関強盗事件の発生状況を見ると、日防災が「運用指導」により防犯対策の支援をしている金融機関の110番非常通報装置設置台数1,000台当たりの発生件数は0.7件であり、支援をしていない金融機関の1.7件に比べて少なくなっています。

グラフ:金融機関強盗事件の発生率(1,000台あたりの発生件数)

また、店舗内やその周辺で短時間のうちに現行犯逮捕又は緊急逮捕された早期検挙率を見ても、支援している金融機関は89%であり、支援していない金融機関の55%に比べて高くなっており、防犯対策上大きな効果が上がっています。被害状況を見ても、支援している金融機関では負傷者発生事件1件(5%)、人質発生事件0件(0%)、現金被害事件0件(0%)であり、支援していない金融機関での負傷者発生事件5件(12%)、人質発生事件7件(17%)、現金被害事件21件(50%)に比べ、総じて被害が小さくなっています。

2 防犯講習会による「運用指導」

  • 日防災作成の資料や防犯対策DVDを活用して、防犯対策について指導・助言します。
    防犯対策指導項目
     ①110番非常通報装置の効果的な活用
     ②事業所(施設)における防犯対策の重要性
     ③事件の未然防止
     ④事件等発生時の対応要領
     ⑤誤報防止の必要性と対策
  • 最近の治安情勢に基づき、店舗・施設等の防犯体制や110番非常通報装置の活用等について指導・助言します。

3 防犯訓練への支援

  • 事業所(施設)が行う模擬訓練につき、想定訓練への助言、警察との調整等を行い、効果的な訓練が行われるよう支援します。
写真:防犯訓練
写真:防犯訓練
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